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目白バースハウス(目白助産所)

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台風と出産

台風の時期が来ると、台風と共に出産された方のことを思い出します。
 
経産婦さんで前回の出産がとても怖かったそうで、そのお話を最初の面談の時にから話してくださってました。妊娠中は何も問題はなく、寧ろ積極的に身体作りを行ってくださってました。
 
そして40週になりました。子宮の張りは来るのですが、何となくでも痛みまでは感じないと言うことで、1日3時間を目指して歩いてみる事を提案しました。そして実際にも行ってくださいました。41週になっても陣痛は来なくて、羊水量も心配になり、嘱託医受診して、大丈夫でしょうとのこと。一安心しました。
 
どうしても強い張り感屋痛みが来ないと言うことで、最後に高尾山に登って来ることを提案しました。  
 
登る前には陣痛が来ない不安感がいっぱいだったそうです。しかし登っている最中に、なんでこんな事をしないといけないのか、私への怒りが湧いてきたそうで、前回のお産で辛かったことなどなど吹っ飛んでしまったそうです。
 
途中で、このまま登ろうか、引き返そうか、などと思って登っていくと、ロープウェイがあったのを思い出して、そこまで行けばそれに乗って、直ぐに車の所まで行ける!
そして美味しいコーヒーも飲める!
そう思ってロープウェイに乗って降りてきたそうでした。車に乗って帰り道も、私への不満たらたら話していて、ようやくコーヒーショップについて、一口飲んだ辺で、何となく陣痛らしきものが来たことに気付いて連絡をくれました。
 
お産の最中に、前回のお産の時に、誰も側にはついていなくて、とても孤独で不安感が一杯だったと。その話をポツリポツリ話してくれました。何度と無く聞いてはいましたが、そこまで根深く心に刻まれていた事をもっと早く分かっていたならば、もっと時間をかけてお話してきたはずでしたね。
 
その日の夕方は台風で暴風雨が荒れ狂ってました。台風が去っていく直前に赤ちゃんは元気に産まれてきました。
 
20年余前のことになります。
台風の陰圧が味方して、ベビーを連れてきてくれた様な気がしました。

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