「よもぎ」と言えば、皆さん何を思い浮かべますか??
よもぎ餅によもぎ団子、春はよもぎの天ぷら。想像するだけであの香りが漂ってきそうですね。身体を温めてくれるお灸、あのもぐさも「よもぎ」から出来ています。そして当院で出産された方はきっと「よもぎ」といえば「よもぎ蒸し」と即答されることでしょう。
よもぎは、日本では古くから人々の生活の色々な場面で使われてきました。その効能は絶大で、「飲んで良し、付けて良し、浸かって良し、嗅いで良し、燃やして良し」の五拍子揃った薬草で、『病を艾(止)める』という意味から、漢方名では艾葉(ガイヨウ)と呼ばれ、その効能や栄養価の高さから、万能薬とも言われる程なのだそうです。
韓国では600年前から伝統的な民間療法として行われてきた「よもぎ蒸し」ですが、日本でも街中でよもぎ蒸しが体験できるところがありますね。冷え症の改善や美容効果が期待されるとのことですが、目白バースハウスでは、このよもぎ蒸しを出産前の妊婦さんに行っていただいています。
乾燥したよもぎの葉をお湯でグツグツ沸かし、その蒸気を体に浴びます。よもぎ蒸しは、身体を芯から温めてくれる効果だけでなく、 新陳代謝も高めてくれます。よもぎ蒸しを繰り返すことで、最初は全然汗をかかなかった人も、回数を繰り返すうちに気持ちの良い汗をかけるようになってきます。また、豊富に含まれる精油成分には殺菌作用もあり、肌のトラブルにも効果があります。そして、自律神経にも作用しますので、お産に大切な副交感神経を優位に、身も心もリラックスし緩ませてくれるのにも効果的です。
よもぎ蒸しをすることで身体全体が温まり、赤ちゃんが通ってくる産道も温かく柔らかなってくれるので、目白バースハウスではよもぎ蒸しは、お産がスムーズに進むための必須アイテムとなっています。夏でも気持ちよく汗がかけるから何度もしたいとおっしゃる妊婦さんも多いですし、冷房などで冷えた身体に私達からお勧めすることもあります。
昨日出産された妊婦さんは、連日の不安定な気候と肌寒い気温に身体が少し冷え気味だったので、陣痛が始まってからよもぎ蒸しを行いました。すると、やっている最中からどんどん陣痛が強くなってくるではありませんか。そしてその後、3800gの立派な赤ちゃんを無事出産されました。ご本人も私達も、よもぎの効果を改めて実感しました。
もし機会があれば、「よもぎ蒸し」ぜひ体験してみてください。