昨日、１０年前に出産されたお母さんと赤ちゃん、ではなく、もう１０歳の立派な女の子が遊びに来てくれました。先週１０歳の誕生日を迎えた彼女に、あなたがどのような所で生まれたのか連れてきてあげたくてということでの訪問でした。

「いのちを繋ぐ」

その事をお子さんに伝え、実感してもらうのはなかなか難しいことですが、このような生まれたところへの訪問とお母さんからのメッセージというのも素敵な方法ですね。

お二人が玄関に入って来られた時、私も１０年前を思い出しました。彼女が妊婦さんで玄関を出入りしていた時のこと、陣痛が始まり玄関に入ってこられ、赤ちゃんを抱いて玄関を出て行った時のこと、そして今日立派に成長されたお子さんと入ってこられた今日。いのちがこうやって受け継がれていくんだなと感じました。

しかし、久しぶりの再会とお子さんの成長に私達が嬉しかったのは勿論ですが、何よりもお母さんの懐かしい表情、走馬灯のようにしっかりと思い出す頑張った出産の記憶、やはりいつまで経っても自分自身で産んだ実感が鮮明に記憶に残されているんだなあと思いました。１０歳のお年頃の女の子、彼女の口からは多くは語らなかったけれど、ここで生まれたんだと知っただけでなく、お母さんがこんなにも自分が生まれた時のことについて嬉しそうに話してくれていることを横でしっかりと聞いて感じていたと思います。

自分で産んだ、自分が産んだ場所へ帰ってくること。優しい気持ちになる、凛とした気持ちになる、明日からまた頑張っていけるそんなパワーをもらった。皆さん色々なことをお話してくださいますが、皆さんが毎日生きていく、そのお手伝いを少しでもさせていただけることは本当にありがたいと思っています。