先日、妊婦健診を行っている時に、
「お腹の赤ちゃんに向かって、「はじめまして、こんにちは宜しくね」なんて言われたのは初めてです。何だか嬉しいです。」
と話された経産婦の妊婦さんがいらっしゃいました。今までも何度か同様の声を聞きました。
私達助産師が、いらした妊婦さんに挨拶をする、体調や生活に変わりがないか、気持ち良く楽しく妊娠生活を過ごせているか伺うのは当然です。ご主人がいらっしゃれば、ご主人にも挨拶をし会話をします。お子さん連れの方であれば、お子さんにも挨拶をし会話をします。
なのに目の前のお腹の中にいる赤ちゃんに挨拶をし会話をしないのはおかしくないですか?目に見えないからその存在を無視していい訳がありません。赤ちゃんだって、まだ声は出せないかもしれませんが、色々感じて想って気持ちを伝えているはずです。
初めての声、いつもと違う雰囲気や触られる感触。赤ちゃんが緊張しないように、安心してもらえるように、私達はただ健診をするだけでなく、赤ちゃんに接するようにしています。そうすると赤ちゃんによって個性があって一人一人違うから、接していて本当に面白いのです。
ですので、お母さんお父さんに話しかけてもらって気にかけてもらったら、もっともっと赤ちゃんは嬉しいはずです。自分の存在を認めてもらって愛してもらっている実感がわけたら、誰だって嬉しいですよね。それに、生まれてきた時に、今まで沢山話しかけてくれた声があると赤ちゃんはとっても安心して過ごすことができます。
ぜひお腹の中の赤ちゃんに沢山声をかけてあげてくださいね。