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目白バースハウス(目白助産所)

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春の食事と注意点

先日は春の過ごし方について書かせていただきましたが、今日は食事面についてです。
バースハウスでは食養生の考え方で食生活のアドバイスを行っておりますが、まあ、簡単に言うと、その季節のものを食べましょう。ということ。
自然はすごいです。その季節に合わせて、その時の私達の体に必要な食材を提供してくれます。

ではここからは詳しく。
樹木が伸びやかに成長する春ですが、「五行」では「木」の行に配当します。
人間の身体も 春の訪れと共に活発な新陳代謝をはじめ、新しい細胞の形成に向けて動き出す、そのような季節です。またその働きをコントロールする源は肝臓です。
春の食養生のポイントは肝機能を高め、潤し、気と血の巡りを活性化させることです。
この時期は体内に陽の気がだんだん増し、細胞が一斉に活動を始めます。
この活性化するエネルギーをサポートすることが必要になってきます。

おすすめ食材として、造血作用のある貝類やクコを取り入れるのも良いでしょう。
また菜の花、ウド、タラの芽などほろ苦い春の野菜を食べることは、気の流れを良くすることに効果的です。
また、鶏卵、エビ、魚、牛肉などで優良な蛋白質を補充することも重要です。
これらに含まれるアミノ酸は寒さに対する抵抗力を強める作用があります。

昔から「春は苦いものを食べよ」とよく言われていますね。
苦味がある山菜などには、ミネラルやポリフェノールが含まれ、細胞を活性化させる成分が多く、冬から春へ体の活動を助ける働きがあります。
例えば冬に眠っていた身体を起こしてくれる作用だったり、身体に溜まった毒素を排出してくれる作用、春先に起こる情緒不安定やイライラをやわらげてくれる効果もあったりします。
子どものときは苦手だった苦味も大人になると美味しく感じるから不思議ですよね。

ただし、妊婦さんや授乳中のお母さんは要注意!!
春野菜のアクは消化吸収も妨げやすくなるため、食べ過ぎると胃腸に不調が出る可能性もあります。
身体を冷やしたり、お母さんの身体から排出されたものが母乳を通して赤ちゃんに移行するため湿疹につながることもあります。
そして何よりアクやえぐみのある母乳は赤ちゃんが好みません。
くれぐれも食べ過ぎないようご注意くださいね。

春のこの時期は、母乳のトラブルで来院されるお母さんが特に多いそうです。
ああ、なんで、どうして・・・と悲観的にお悩みの方がもしもいらっしゃるのなら、それは違います!
春というこの時期にちゃんと毒出しをすることのできる体というのは、とても自然で素晴らしいことです。
春はクヨクヨ悩まないことも大切。
もしも体に不調が出たら、ありがとう!私の体!素直で最高!と、ドーンとおおらかな気持ちで感謝して受けとめてみたら、意外と解決も早いかもしれませんよ(^^)