「生まれたばかりの赤ちゃんでも風邪ひきますか？」という質問をよく受けますが、勿論ひきます。それどころか、大きくなった子や大人であれば自力で治癒できる症状も、赤ちゃんがかかってしまうと重い症状になってしまう事もあります。

お母さんの胎盤を通して赤ちゃんは免疫物質を受け取ってきます。生まれた後は母乳からも免疫物質を受け取ります。これを「受動免疫」といいます。この受動免疫による免疫力は生後6カ月ぐらいで効果がなくなります。それ以降は赤ちゃん自身の免疫力だけが頼りになってきます。でも赤ちゃんの免疫力はまだまだ弱く、菌やウイルスに対する抵抗力がとても低いのです。なのでちょっとしたことで風邪をひいたりします。なので、生後6ヶ月未満の赤ちゃんが風邪をひいたとしてもそれは有り得ないことではないのです。

いつもはしない咳が続く、熱が出る、熱はなくてもぐずぐずと何をしても機嫌が悪い、おっぱいやミルクを飲まない、飲んでも大量に吐いてしまう等、いつもと違う気になる症状がある時は気をつけてみて下さい。これからの季節、色々な病気が流行ります。人混みを避ける（スーパーや駅なども出来るだけ人の少ない時間帯を選ぶ）、赤ちゃんに接する大人や兄弟のうがい手洗いの徹底など、いつも以上に気をつけ気にしてあげて下さい。

あとは湿度を保つことも大切です。家の中に洗濯物を下げておくだけでも違いますよ。