晴れ間も一日だけ。今日はまた寒い雨の一日ですね。
さて、先日のブログで「妊娠中に自分の体と心を冷静にみつめていくことが出来ると今後の人生がもっと生き易くなるように思えます。」とお伝えしました。これは妊婦さんへの言葉でしたが、赤ちゃんに対しても同じことが言えると思います。
今日のタイトルにもある「泣かない赤ちゃん」。スタッフの間でもこの話題が良く出ます。
目白バースハウスで生まれた赤ちゃんは泣きません。もちろん全く泣かないわけではありません。ここでの泣きというのは、
・何をしても泣き止まない、泣き続けている
・どうして泣いているのか分からない
・耳を塞ぎたくなるような泣き声で泣く
などの泣きのことです。
当院の赤ちゃんは生まれたあと泣きはしますが、お母さんがどうして泣いているのかを早く察知し対処してあげられるので、泣き続けるということはありませんし、あとは泣いているというかお話しているという感じでしょうか。とても心地良い赤ちゃんとの会話になります。
でも、上記のような状態が毎日続いていたら、状況によってはお母さんが産後うつを発症することももちろんあるでしょう。たとえそうならなくても、なりそうなくらい辛くて苦しい毎日となってしまう方が殆どではないでしょうか。本当は子どもが愛おしく、幸せで満たされた楽しい育児があるはずなのに、全く逆の毎日が繰り返されるのは辛いですよね。
本来赤ちゃんの泣きは理由があるはずですから、何の欲求なのか訴えなのか、何を伝えようとしているのかが満たされれば泣き止むはずです。だから、それができない、してもらえない赤ちゃんもお母さん同様辛いはずです。
では、どうしたらよいのでしょう。赤ちゃんの言いたいことを理解してあげることも必要ですが、できるなら辛い状況になる前にそうならないための事をしてあげられればもっといいですよね。
当院では、妊娠中のお母さん自身によるケアや私たち助産師やその他のプロ達から、あらゆるケアを行っています。それは、異常なく妊娠を経過すること、自然なプロセスでの出産ができるためでもありますが、なんと言っても「お腹の中に居る赤ちゃんが幸せで楽しくお腹の中で過ごせる事。そして自分のタイミングでストレスなく生まれ、その後も満たされて過ごせるため」これが妊娠中にケアを充分にしておく一番大切な理由です。
ですので、居心地のいい子宮内の環境を作ってあげるために、服装や食べ物飲み物で身体を冷やさない様にして暖かく柔らかい子宮にしてあげてたり、骨格や筋肉などの面からアプローチしたり、存分にお腹の中からコミュニケーションをとって会話をしたりなど、妊娠中のケアがとっても重要なのです。そしてこれらが、「泣かない赤ちゃん」と「幸せで楽しい満たされた子育て」のために不可欠だと実感しています。
実際、妊娠期間中にこのようなお話を聞いたり、具体的なケアの仕方を教えてもらい行っている方は少ないのではないでしょうか。当院では1回の妊婦健診を45分間お取りしていますので、ゆっくりゆったりと一人一人の妊婦さんや赤ちゃんに合わせたお話やケアを行っています。それを実践していただくと、ゆくゆくは泣かない赤ちゃんと幸せで楽しい育児の時を過ごしていただけることと思います。
今朝も息を吐くと真っ白になるくらい寒かったです。どうぞ防寒をしっかりと、ぽかぽかのの妊婦さんぽかぽかの赤ちゃんでお過ごしくださいね。