妊娠中は定期的に貧血の検査が行われますね。
赤ちゃんにちゃんと十分な栄養と酸素が送られるか、妊婦さんも体調よく日々過ごせるかにも、鉄分豊富な血液は大切です。もちろん出産時にも出血量を最小限にすませるためにも、貧血の改善は重要です。
赤ちゃんが大きくなる妊娠後期だけでなく、妊娠中期の値で既に貧血の状態になっている場合、医師から鉄剤を処方していただくことになるでしょう。
ただ、鉄剤をもらうだけでは、後半になってから貧血の値がかなり下がってしまうことが多いようです。根本的に鉄分の少ない食事を、いつも食べていることが原因のようです。
昭和30年頃は鉄欠乏貧血は少なかったと言われています。鉄製
の鍋やフライパンを食事を作るときには常時使用しており、そのために鉄欠乏貧血があまり見られなかったのではないか、ということでした。
ある妊婦さんは、お米を炊く時に電気炊飯器を使うのをやめて、鉄なべを使ってみたところ、かなりヘモグロビンの値が増え正常域の値になりました。
また、他の妊婦さんは、朝起きがけの白湯が良いというので実践しようと思ったがなかなか飲めず、試しに鉄瓶で沸かしてみたら、とってもまろやかになりすっと身体に吸収されていったと話されていました。
バースハウスでも貸出し用の鉄鍋があり、妊娠後半になっても正常域の下限の場合は、その鍋で調理するように勧めています。鉄なべで煮物などする場合は、酸味のあるもの、たとえばトマト煮などビタミンCが豊富な食材と調理をすると、より煮物の中に鉄の成分が入るようで貧血の改善に役立ちます。
色々な対策で貧血予防。食欲も落ちてくる夏、ぜひお試しくださいね。