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目白バースハウス(目白助産所)

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へその緒の胎内記憶

最近へその緒話がブームとなっていますが、またまた面白いへその緒エピソードを聞くことが出来ました。

目白バースハウスは豊島区に位置していますが、交通の便が良いため、近隣の区の方だけでなく、都内色々な区の方が出産のためにいらっしゃいます。
もちろん、ご近所の方も出産されますので、今回はご近所さんのお話です。

玄関先や通勤中に度々お会いするご家族なのですが、先日お会いした時、
「そうそう!聞いてくださいよ~!!この子がへその緒を巻いて生まれてきたこと。あの時のお産の事を子どもに話したら、「そんなのとっくに知ってたよ。ママは知らなかったの?」って言われたんです。やっぱり本人は自分の状況を分かってて、自分でいいように生まれてきたんですね。ママは残念ながらそれを分かりきってあげられなかったけど、分かってくれてた助産師さんがサポートしてくれてたから、この子は安心して出てこられたんだと思います。」と。

この子もへその緒を巻いて生まれてきたので、教科書通りではなく、自分のペースをしっかり守り、考えて考えて上手に生まれてきた子でした。
ちなみにこの胎内記憶を伝えてくれた子は、今3歳になります。

お母さんは、上のお子さん達の出産が勢いにのまれるようなスピード出産だったので、この子の出産のときもそう思い込んでおられたようでした。
しかしゆっくりゆっくり進む陣痛。足で一生懸命蹴り上げながら進んでくる赤ちゃん。
お母さんは、途中少し不安にな様子がありました。しかし、お話をしながら赤ちゃんに思いを馳せていくと、ある所から、言葉も呼吸も仕草もすごく穏やかに、「委ねる」という言葉がしっくりくる様子で過ごされていました。

無事赤ちゃんが生まれ、その後お話をしたとき、このお母さんは、
「ゆっくりな陣痛を客観的に感じたり、はたまた赤ちゃんの声が聞こえたり、自分の内から外から感じたもの、そのすべてがリアルですべてがしっかりとした感覚として残っています。すごく貴重だなぁ、ありがたいなぁと思って産みました。」
と話されていました。

すごく素敵なお話でした。
数年たった時、また思い出してこうやってお話できること、当の本人から言葉を聞けること、私たちもとても嬉しくありがたく思いました。