お産ラッシュが過ぎ去った後も、私はのんびり行くわ~、僕は静かな時に行くよ~、とその後も赤ちゃんが生まれてきています。
赤ちゃんとお母さんが過ごすでも楽に、そしてスムーズに出産したい。みんなが願い思うことですよね。そのためのコツを、目白バースハウスでは妊娠中の過ごし方からいつもアドバイスをしています。
妊娠中の生活が出産がどうなるかに繋がるのはもちろんですが、出産が始まってからの過ごし方も大切です。
その過ごし方の中で、私たちはエネルギーを切らさないで過ごすことがとても重要だと考えています。
ではこのエネルギーとは何でしょうか。人は身体を動かしたり、精神を安定させたり整えたりすることにエネルギーを必要とします。
ではそのエネルギー源はどこからくるのでしょうか。人は食べることからエネルギーを補充し、眠ることでもエネルギーを蓄えます。
そして出産ではどこにエネルギーが必要になってくるのでしょうか。
まずは陣痛。子宮という筋肉で出来ている臓器が収縮運動を繰り返す起こすことで出産が進んでいきます。
そして赤ちゃんの通り道の骨盤内や産道も筋肉で出来ています。しっかりエネルギー補給されることで、柔軟性が生まれ伸展性が良くなっていきます。
そしてそして赤ちゃん。赤ちゃん自身もお母さんから胎盤とへその緒を通して血液からエネルギーをもらい、エネルギーが補給されることで自身で生まれる力が湧き出てきます。生まれた後も、お腹の中で蓄えたエネルギーを使って呼吸を確立させていき、おっぱいを元気よく吸い出します。
エネルギーが枯渇していたら何にも動きません。っていうか動かせません。気持ちだけではどうにもならないのです。だから、お産ではちゃんとエネルギーを切らさないことが絶対に必要不可欠。ちゃんと食べてちゃんと休息して、そのメリハリをつけて過ごすことが大切です。
一日の中でお産は夜中になることが多いと言われています。実際私たちもそう感じています。暗く静かな中でリラックスし、お産にはいい時なんだろうなと思う反面、最後にご飯を食べてから水分時間が経っていて眠れてもいない、とエネルギー的には一番枯渇してしまう時間帯なんですね。なので、夜中のお産の時は特にこのエネルギーを切らさないことに留意します。
先日出産されたお母さん。寝ようかなと思った頃から陣痛が始まり、出産されたのが明け方近く。とてもスムーズなお産でしたが、やはりエネルギー補給を怠ると、途端に陣痛が弱くなりがちになりました。しっかり食べ続け、最後の方はすぐにエネルギー変換してくれる塩黒糖を食べて、赤ちゃんも元気いっぱいでした。
出産後、「友達から陣痛促進剤は痛いという話を聞いていたから、怖いなと思ってたけど、ちゃんと食べれば陣痛くるんだから促進剤いらずですね。」とおっしゃっていました。体の自然な摂理を上手に使って、負担なくお産出来たら最高ですね。