子宮はとても繊細な臓器です。
五大臓器と言われる、脳や肝臓、腎臓等などとは違っていて、何かあったら直ぐに反応し易いものです。
バースハウスの両親学級(母親学級)の1回目に、長橋産婦人科の加藤佳代先生からお話して頂いています。それは子宮の痛みがあった場合や何か変な感じがある場合、直ぐに連絡して頂きたいからでもあります。
それは子宮口が開いてきている時もありますし、また子宮自体が骨盤底筋で保持されずに、子宮下垂をおこしてくる事もあります。
それについては内診したり、経膣エコーで子宮の頸管長を測定しないと判別できません。医師に診察を受けてみないと分からないことです。
正期産37週から41週では、「おしるし」があることも半数位であり、少量の、赤い粘稠性の出血や茶色いものが出てくることもあります。
しかし、大量に出血があった場合、俗に言う500円玉よりも多い鮮血の出血がある場合、それが続く場合には早急に連絡することが異常の早期発見に、繋がります
また陣痛様の痛みがあっても、子宮全体が痛いのか、恥骨付近が痛いのか、子宮の上の方が痛いのか、または胃が痛いと感じるのか、によって、助産師の解釈は違って来ます。
つまり痛みの場所、部位、痛みの性状、随伴症状によって、その先に何を想定して行動しなければならないのか、それは全く違ったものになってきます。
痛みを感じる事で何が起こるのか、その判断がつきやすくなります。痛みがどの様に感じるのか、それはとても大切なことになります。
これも以前あったことですか、陣痛が来ているみたいだけど、特に片側横10cmほどがとても強く痛みを感じると、連絡くださった産婦さんが来られました。お腹を触ると、確かに片側の子宮の張る感じが強くて、しかも限局して強いとのことでした。内診しても然程子宮口は開いていませんし、児も下がってきていませんでした。急遽嘱託医の先生に連絡して、直ぐに嘱託医のところに転院しました。
経産婦さんでしたので、以前の分娩では感じたことの無い様な痛みとの訴えがあり、帝王切開した所臍帯が短すぎて、児が出てくるのに引っ張った為、胎盤自体が引っ張られていたそうでした。発見が早くて良かった、と、その後お話を伺って安心しました。
痛みのあることで、その性状など知る事ができましたので、赤ちゃんも元気に産まれてきてくれました。