経産婦さんで、前回の出産がとても大変だった、と言われたお二人が、お友達からのご紹介で、バースハウスのケアを受けたいと来院されました。
とりあえず見学会の時と同じ様に妊娠中の自己ケアについてお話させて頂きました。
その方々には基礎疾患があって、病院でしか出産ができないと、医師からも通告されていたそうです。
前回の出産も病院で、その妊娠中はコロナ禍だったので助産師の保健指導が全く受けられなかったそうでした。
夫の立ち会いができれば、無痛にすることも無かったのに、痛みが強くなるにつけ、不安や恐怖などが頭をよぎり、最終的に無痛分娩で吸引分娩になってしまったそうです。
分娩時間もかなり長くてその上に会陰切開もザックリ!
麻酔が醒めたら会陰切開の痛みが強くて、座薬等使っても痛みは痛み止めが効かなくなるとまたまた痛みが襲ってきて、座れないので家には円座を買って、などなど。赤ちゃんに母乳を与えたくても、おっぱいも痛い!
頑張って母乳を与えて頑張ったそうでした。
そのお話を聞いていて、『何が我々にできるのか、』検討して、自己ケアについて保健指導を妊娠中2〜3回行って、問題の発見から行うこと。そして次に何を行ったら自然の陣痛が来てくれて、会陰切開せずに出産できるのか、それについても御自分でケア出来ることをお伝えしていました。
そして嬉しいお知らせを頂きました。
分娩時間も短くて、特に息みが来てから直ぐに生まれてきてくれた。そして会陰切開せずに済みました、とか、膣壁が少し切れたけれど、縫ってもらってもそれほど痛くなくて、どこまでも歩ける気がする、と。
歩くことは骨盤に負担がかかるので止めましたが、以前よりもかなり楽な出産だったそうです。
妊娠中の保健指導が重要だと言うことを改めて感じました。そしてそんな経験をされた方で基礎疾患があったりして助産院では出産できないと言われた方々、悩みがあれば保健指導にお越しください。