感じ、学んだ、第2子出産
2010年9月17日 第2子 航太朗誕生
今回の妊娠・出産では、目白バースハウスのみなさまに大変お世話になりました。どうもありがとうございました。この間を通しいろいろなことがあり、感じ、学びました。
◎やたらと“学ばない”こと
見学会で「目をあまり使わない」ほうがよいと知りました。仕事柄、活字に触れないわけにはいきませんでしたが、他に思うところもあり、今回は妊娠やカラダに関する本などをほとんど読みませんでした。
第1子の産後、特に母乳のあげ方や体重の増えについて、悩み、いろいろな情報、アドバイスを受けて大混乱になった苦い経験から、医療や子育てに関する情報は、ただ大量に集めればいいというもんじゃないと思ってます。
なので今回「冷え」や「おきゅう」のことなど、しらべてみたいコトはたくさんあったのですが、あえて調べず、バースハウスや検診のときに質問するにとどめました。それで十分でした。もちろんていねいに教えてくれる目白バースハウスの皆さんがいたからこそですが、あまり余計なコトを考えず、出産に臨めたと思います。
それでも、やっぱり私は「しりたがり」なのですね。陣痛の最中、実習生さんもいたせいか、部屋の中でとびかう「セイチュウ」というコトバが気になって仕方ありませんでした。(成虫!?)(いやそんなはずない…)(正中…かな。体のどこかのことかな、どこかな)などなどぼんやり考えておりました。産後数ヶ月して、機会があれば調べてみます。
◎今回最大の難関は 上の娘
妊娠中、引越し、入園待機のための実家ぐらし、新しい保育園へと大きな環境の変化にも対応し、また妊娠当初から大好きなオッパイをくわえることをやめてくれた気丈な娘でしたが、臨月間際に荒れはじめてきました。ひとたび“気に入らない”スイッチが入ると手がつけられなくなり、ひどい暴言が飛び出すように。私自身も感情的におこり、娘を傷つけたこともたびたびでした(コトバです)。
娘への対応につかれ、逃げ出したくなることもしょっちゅうでした。夜中、恐ろしい形相の娘は、まさに「積木くずし」をホーフツさせました。(古いたとえですみません)
保育園でも時折、情緒不安定になっていたようで、親としての未熟さを実感させられる日々でした。子どもを「ニクタラしい」と思ったのも初めてでした。これから生まれること2人、どう相対していけばいいか、と強く落ち込みいました。
ただ、検診の際、目白バースハウスでは、必ず「上の娘さんはどうですか」と、聞いてくださり、話もゆっくり耳を傾けていただき、「おなかの赤ちゃんにもフォローしてあげてくださいね」と言いそえていただきました。本当にそれは救いでした。
上の娘はまだ落ち着いたわけではありませんが、赤ちゃんのことはかわいがってくれています。生まれてきた子を見て、私も、今一度子育てに向き合う気持ちがわいてきました。夏帆と航太朗、ふたりとも“船”にちなんだ名前です。いつかふたりが立派に船出するその日まで、逃げずに一緒に生きていこう。今はそんな気持ちです。
◎痛みの意味
今回、目白バースハウスさんを選んだ理由について、私はいつも「自分の力で生みたいと思うので」と答えていました。でも、産まれてみて、それは違ったなと思っています。母親が産むのではなく、赤ちゃんが赤ちゃんの力で産まれてくるのですね。母親にできるのは、それに伴う痛みを受け止めてあげることだけ。子どもは育つ中で一番大きな強い痛みを、一番最初に親に与えて出てくるのですね。子育てにはしんどいことも多いですが、これほどいたい思いをすることはありません。最初にMAXの痛みを経験させておいて「これからもいろいろあるけれど、これ以上痛いことはないから、よろしく!」と、子どもが教えてくれるのが陣痛。そんな、気がします。
たった今、また新しい命が飛び出してきたようです! おめでとう!!