色々、試行錯誤して妊娠中のケア、そしてお産を介助して来ました。
やはりコロナ以前とその後では、妊婦さんとの接触を少なくする意味があったため妊娠中の指導が充分ではないように思われます。
その頃に病院やクリニックでお産された方の多くが、お産の時の悩み、トラウマのようなものを抱えているようですね…。
指導って、大まかな筋書きはありますが、必ずその対象となる妊婦さんのパーソナリティや身体的精神的な特徴によって、内容は変化します。それは人生そのものかもしれませんけれど……。
ずっと前に東大の講堂で、東大系列の先生方を目の前にして、「助産所で行っている妊娠中の指導」と言うタイトルで、ホンの少しだけお話させていただきました。もちろん、「アイスクリーム禁止」についても、お話しました。ドクター方の笑い声や嘲笑はかなりでしたけどね。
食事については、それもご自分に合っているものを召し上がることが大切で、調味料等にも氣を配ることが必要です。人によって、海の塩、岩塩、やはりどれが体に取り入れやすいか、違いがあります。調味料についても、個人差があります。
大豆を中心にたんぱく質を摂取していた方で貧血がとても強かった方が、それを摂らなくなって貧血の値が改善したケースもあり、個々皆違う体や栄養素の吸収方法をもっています。これは好むと好まざると、関わらず、です。
自分の中で、知識の引き出しを多く作っていくこと、そして、それを沢山ストックして、いつでも出せるようにしておく事、good choiceであることが、その方を尊重して良い経験だった、と、ご自身で語れるようなお産になると確信しています。
産後に後悔を残す可能性があるのなら、妊娠中にそのイメージを書換えられるように、ご自分の体と心に向き合う事をお勧めしたいと考えています。
ガスケ アプローチ、聞き慣れない言葉かもしれませんが、自分の体に対してのダメージを最小限にする方法だと考えました。それを妊娠中に取り入れてから、妊婦さんのご家庭に明るい変化が見られます。
前向きに自分の体を見つめて、アプローチしていくこと、それが楽しいその後の人生を造っていくのでしょうね。